日本古来の主食であり健康食は、ひえ、あわ、きびなどの雑穀でした。100万人都市、江戸時代も米は年貢として納めるもので、庶民は雑穀が主食でしたから栄養価は高く理想の健康食だったのです。
現在のようにお米が主食となったのは昭和20年頃からで、加えて食の洋風化とともに肥満や食の乱れによる生活習慣病が大きな社会問題となり、食生活の見直しと健康ブームの広がりとともに食卓に再び雑穀が戻ってきました。雑穀の高機能な栄養素が証明され、21世紀は植物栄養素の時代と称されています。
雑穀の栄養価を米と比較しても、「きび」の食物繊維は3倍、「あわ」は7倍、「ひえ」は5倍です。マグネシウムは「きび」4倍、「あわ、ひえ」は5倍。カルシウムは「あわ」3倍、カリウムは「ひえ」3倍、鉄分では「きび」3倍、「あわ」は6倍とどれもが米を凌ぐ高い栄養価が健康食材のエースとして世界的に再注目され広がっています。