お米が日本人の主食になって雑穀は温かいうちは美味しいが、さめるとボロボロ固くなり食べにくいと食卓から遠ざけられていました。古代からヒエやアワが主食で、人々の健康を支えてきたのに、このいわれようです。
主食の王者、お米も近年はその座を“グローバル化”の波で危ない状況です。食は命の源であり“病気は食物で治せ”と言われる健康経済社会の到来で、ビタミンやミネラル、食物繊維や植物栄養素の豊富な雑穀が一気に注目され、多様な広がりを見せています。
小麦、卵、大豆などのタンパク質にアレルギー症状を示す人にとっても、雑穀は貴重な穀物ですし、動脈硬化の予防や血栓防止など脂質代謝の改善に効果があることも確認されています。
“まずい”という誤解で“健康への道”を遠回りしましたが、今ではたくさんの人が雑穀の美味しい食べ方を発信しています。21世紀は雑穀の時代であることは間違いありません。