「五穀豊穣」を支えてきたのはアワ、ヒエ、キビといった雑穀と米、麦などの五穀で古来、私たちの暮らしを支えてきました。
今では食の近代化が進み「五穀豊穣」を支えてきた雑穀たちが急速に姿を消してしまいました。2000年代に入り栄養学が植物栄養素の新しい機能を発見し注目されると同時に生活習慣病の改善を求めて健康志向が高まり、雑穀の栄養機能、効能が注目され始めました。また、岩手県では雑穀遺伝資源センターを設置し、約300種類の雑穀の種を保存しいい種子を絶えず選別し、残し上質のものをそろえれば更に栄養価の高い雑穀たちが作れると新品種の開発にも取り組んでいます。
雑穀は米や小麦と比べ食物繊維も多く、ビタミンB1や鉄分などのミネラルも豊富で、スーパーフードとして再登場となっています。
今一度、雑穀たちの力を借りて「五穀豊穣」の健康経済社会を目指したいものですね。