人類の誕生とともに付き合ってきた食べ物、雑穀は民族の最重要な食文化として受け継がれてきましたが、米が主食となると自給的農業は商品作物栽培を中心とした農業に変わりました。それでも雑穀は、しぶとく時を積み重ね暮らしの循環に必要な作物として21世紀につながっています。
雑穀は実を取った後、ワラは緑肥や緑飼として利用され堆肥の原料となり、野菜の連作障害や畑の改良に活かされています。
雑穀は植物栄養学の進展とともに、その高機能性が実証され健康経済社会に無くてはならない健康食材として高く評価されています。
雑穀の生産には課題もありますが、このウイズコロナの経験の中でこれまでの“常識を変える”大きなターニングポイントにして行きたいものです。世界が“持続可能な社会”を提唱するなか雑穀の循環型作物としての特色を見直し、雑穀の本当の力を伝えていきたいですね。