三度、楽しむ「コキア・ほうき草・とんぶり」

秋、真っ赤に色づく“コキア”が近年、人気の紅葉狩りとなっています。日本では“ほうき草”と呼ばれ、その実は“とんぶり”と呼ばれ畑のキャビアと称せられ、プチプチ感がキャビアそっくりです。“コキア”の原産地は中央アジアや西アジアで中国を経て古く日本に伝わり、秋田の名産ですが北秋田地方ではトンボのことを“ダンブリ”といい、トンボの目とほうき草の実が似ていることから、それがなまって“とんぶり”になったという語源説や中国の魚卵のブリコ、花茎のとうのブリコからと定説はないようです。
コキアは、秋に色づいて小さな葉が落ちたら昔は“箒” として使われ、その実はいまでも“とんぶり”として食されています。
栄養価は強壮、利尿に効果があるとされています。皮をむく作業は大変ですが旧比内町では精進料理や冠婚葬祭に欠かせない食材です。
雑穀の健康食としての広がりやスローフードの人気、今は紅葉の観光名勝となっています。