お酒はお米や麦、果物から造るイメージが強いのですが、古くは雑穀からも造られていますがご存知ですか。
日本ではアイヌ民族がピヤパと呼ぶ「ひえ」から“トノト”という儀式に欠かせない酒を造っています。ネパールでは「シコクビエ」を発酵させた“チャン”というつぶつぶ酒が飲まれていますし、中国では「高きび」を原料に“白乾・パイカル”が造られ「コーリャン」と呼ぶモロコシから“コーリャン酒”が造られています。日本でも20年程前から福島県で「高きび」から焼酎が造られ、毎年秋には“高きび祭り”が開催されています。
岩手県北上山地では「ひえ」で“どぶろく”を造り、疲労回復のために飲んでいます。
福島県では蕎麦を原料にした“蕎麦酒”、福岡県では「ごま」から“ごま焼酎”が造られていますが、全国にはまだまだ雑穀を原料にした地方色豊かな“つぶつぶ酒”があるのではないでしょうか。