日本のマヨネーズの高い“コミュ力”!

サラダや揚げ物はもちろんご飯やパンなど、万能な調味料といえばマヨネーズです。料理ジャンルを問わず幅広い使い方をするのは、実は日本特有なのだそうです。理由は材料や味の違いにあります。

欧米のマヨネーズは、卵に全卵を使用し、酢はぶどう酢や野菜を発酵させた醸造酢、油はサラダ油を使用するのが主流です。あっさりとした味わいのため主に野菜にかけて食します。一方日本のマヨネーズは、卵は卵黄だけで作られるものが多く、酢はまろやかな米酢、油は菜種油や米油を使用するのが主流です。欧米のものと比べるとコクや風味があります。

ヨーロッパ発祥のマヨネーズですが、洋食だけでなく和食にもマッチするように開発が進められた結果、日本のマヨネーズは独自の進化を遂げその万能さから何にでもかける人をマヨラーと呼ぶ言葉も定着しました。様々な料理に調和できる日本のマヨネーズは、現代の言葉でいう“コミュ力の高い”調味料と言えそうです。