「つぶ」の魅力

小さなモノを「つぶ」と呼びますが、米つぶやひえつぶ、あわつぶと呼ぶと小さくて美しい丸みを帯びた姿が思い浮かび、そこに潜む大きな可能性をイメージさせてくれます。 

食物だけでなく「雨粒」は豊かな緑を育み命をつなぐ水をつくります。「つぶより」「つぶぞろい」は小さな塊が大きな役割を担います。 

小さなヒエやアワのつぶがまとめて雑穀と呼ばれますがその奥には愛らしく力のある響きを感じるのは”つぶ”と呼んだ先人たちの感性ではないでしょうか。 

豆つぶ、ご飯つぶ、ひえつぶやあわつぶと呼ばれるとひとつひとつのつぶが独立して大きな役割を担って見えるから不思議です。 

穂先につく一粒、一粒の実りこそが雑穀たちの力の源です。「つぶ」が小さいのと裏腹に一粒一粒が大きな可能性の塊であることを実証してくれるのが雑穀たちの魅力です。