21世紀は植物栄養素の時代といわれ、栄養学に新しい波をもたらしその有効性が次々と証明されています。中でもこれまであまり注目されなかった“食物繊維”が栄養調節や微生物の保護、排泄促進などの重要な働きが明らかになってきました。多くの雑穀には、
・少量で満腹になり体のバランスを整える
・腸壁を掃除しながら排泄を促す
・有害成分を取り込み速やかに排泄する
・大腸内を弱酸性に保ち善玉の腸内細菌を育てる
・血糖のコントロールを助ける
・大腸がんや痔を予防する
などの効果が報告されています。
かつての栄養学では、食物繊維は消化できないので食べ物の消化を阻害し、栄養的価値がない邪魔者扱いでしたが、現代の栄養学では大逆転の評価です。雑穀には亜鉛やマグネシウムなどのミネラルを始め必須アミノ酸、ビタミンB群など豊富な植物栄養素が含まれ、スーパーフードと呼ばれているのです。